ペンと剣は戦わない

生きていくために俺はあと何を犠牲にすればいい?

I am the bone of my sword.

「おい、この先は地獄だぞ。」

「これがお前の忘れたものだ。確かに初めは憧れだった。けど根底にあったものは願いなんだよ。この地獄を覆してほしいという願い…誰かの力になりたかったのに結局何もかも取りこぼした男の果たされなかった願いだ。

     「Fate/stay night [Unlimited Blade Works]」 #20 Unlimited Blade works.

 stay nightは実はアーチャーが一番好きです。 成長するにつれていろいろなものをなんだか最近失った気がしてならない。アーチャー自身は「何も失わないように意地を張ったから私はここにいる」と言っていましたが、僕自身はそんなに強くないので多くのものを失ったし、忘れてしまったことは十分自覚しています。僕自身の心象風景もきっと彼と同じような寂しい荒野であることは確実でしょうし、それがきっと自身の理想のなれの果てであることも理解しています。

 最近、子供のころの夢を見ます。そう、それこそ理想のなりたい自分があったころの僕自身の夢を。あのころ僕は何になりたかったのかな、何がしたかったのかな、そういうことがはっきりしていたころ。翻って今はどうでしょう。なりたい自分も定まらず、何がしたいのかもわからず、人生は霧に包まれたままです。

 正義も悪もなにもなく、もはやこの先何が希望なのかもわからないままです。

 でも、それがきっと僕の答えなのだろうと思います。僕が掲げていた(であろう)理想のなれの果てなのだと、今ではそう思います。

 

 すべての人間に伝えたいのは、「僕のようにはなるな」それだけです。それさえ守れれば、少なくともまぁまぁの人生にはなると思います。それでは。